「キャンパス・アジア」モニタリング

標準
ホーム大学への支援共同教育プログラムの質保証

コメント(解説):「キャンパス・アジア」は、2010年4月に日中韓三国の政府により立ち上げられた、質の保証を伴った学生交流を推進するための構想です。2011年より、日中韓の大学による10のパイロットプログラムが始まりました。質の保証・向上を促進するための方策として、3か国の質保証機関は(日本側は、(独)大学評価・学位授与機構)共同で、「キャンパス・アジア」プログラムのモニタリング活動を行っています。
2013年には、1次モニタリングとして、各質保証機関が自国のプログラムの採択大学の訪問調査等を行い、報告書をまとめたほか、ダブルディグリーや単位互換を伴う学生交流プログラムの優良事例集を作成しました。
本サイトが、国際的な教育連携を担当される大学関係者含め、皆さまにとって、カリキュラム設計、教育の実施体制、学生支援等を検討する上で、ご参考になれば幸いです。


正式名称
“CAMPUS Asia” Monitoring

実施主体
大学評価・学位授与機構、中国教育部高等教育教学評価センター、韓国大学教育協議会

実施年
1次モニタリング2013年、2次モニタリング2015年

概略

        • キャンパス・アジア(”Collective Action for Mobility Program of University Students” Asia : CAMPUS Asia)

2010年4月に日中韓三国の政府により立ち上げられた、質の保証を伴った学生交流を推進するための構想である。2011年に、日中韓三国の大学によるトライアングルの学生交流プログラムが開始された。この構想は、日中韓の大学間で質保証を伴ったプログラムを提供していくことで、質の高い教育提供と人材養成の持続的展開を図っていくことを目的としている。

          • パイロット事業

「キャンパス・アジア」構想の下、日中韓3か国政府の共同審査で採択された10件のパイロット交流プログラムが2011年の秋に開始された。2015年までの5年間の実施が予定されている。日本側参加校は、文部科学省の2011年度「大学の世界展開力強化事業」のうち、日中韓のトライアングル交流事業として採択された計11大学である。

    • モニタリング

モニタリングは、各国で国際的な教育プログラムの質保証を試行すること、教育の質の観点から優良事例を抽出し、それらを国内外に広く発信していくこと、共同ガイドラインを作成することを目的として実施する。モニタリングは、5年間の「キャンパス・アジア」パイロット事業において、2回実施する。1回目は 2013年に、機構、中国のHEEC、韓国のKCUEの各質保証機関が、国内の関連法規や評価制度・手法を踏まえて、個別に実施した。
2回目のモニタリングに関しては、1回目の各国個別のモニタリング結果や比較分析の状況を踏まえ、2015年に三国の質保証機関間で、共同のモニタリングフレームワーク(原則、基準等)の協議と実際のモニタリング活動が行われることとなっている。

なお、「キャンパス・アジア」モニタリングに関する詳細、日本側1次モニタリングの報告書ならびに優良事例集は以下のウェブサイトに掲載。

http://www.niad.ac.jp/n_kokusai/campusasia/

ガイドブック「共同教育プログラムのすべて」

標準
ホーム大学への支援共同教育プログラムの質保証

コメント(解説)このガイドは、共同教育プログラムを開発及び管理する際に考慮すべき要素を提示したものです。具体的にプログラムを実施する際にも参考となるように作成されているため、外国機関との共同プログラムを考えている方はご参照ください。


正式名称
Joint Progrsmmes from A to Z~A reference guide for practitioners~ (PDF)

実施主体
JDAZプロジェクトチーム

実施年
2015年

概略

  • JDAZプロジェクトの構成

本ガイドの策定にあたったJDAZ(Joint Degree A to Z)プロジェクトは欧州委員会から資金の一部の提供を受け、2012年10月から2015年4月まで実施された。JDAZのコンソーシアムは、オランダ、フィンランド、オーストリア、リトアニア、ノルウェー、ポーランドの6か国各国のエラスムス・ムンドゥス事務局(EMNS)で構成されている。

  • JDAZプロジェクトの目的

・共同教育プログラムを計画している人、もしくはその他関係者を支えること

・EHEA(欧州高等教育圏)のさらなる発展に資すること

・共同教育プログラムの利害関係者に網羅的な情報源を提供すること

  • ガイドブックの概略

共同学位または複数学位につながる、共同教育プログラム開発について、

・どのようにアプローチするのか、考慮すべき重要な側面とは何か、また、どのような段階においてそれらを考慮すべきか、といった実務的な問題に答えること

に焦点があてられたガイドブックであり、持続可能な共同教育プログラムを開発する際に考慮すべきとされる基本的要素が盛り込まれている。 なお、ガイドの提案は、学士課程、修士課程、博士課程それぞれに向けてなされている。 当該ガイドブックは、全9章で構成されているが、その中でも特に共同教育プログラムの計画を考えている人にとって有益となる章の概要について以下で紹介する。

  • 章の概要

第5章 共同教育プログラムの開発
共同教育プログラムの開発から大学や学生が得ることのできる利点、パートナーの選定基準、プログラムの財源を確保するためのヒント、プログラムを実施する際における学生と教員の動き、協力協定の内容に関する助言等、プログラムの実施に有益となることが書かれている。

第6章 共同教育プログラムの管理
実施した共同教育プログラムの管理方法のモデル、資金管理から授業料や事務手続き、成績等、大学運営に欠かせない情報について書かれている。

第7章 質保証
質保証に関して、共同教育プログラムを計画する段階で、参加大学は追求する質を定義づけを行う等、基礎的事項から取り組むよう提言している。加えて、欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(ESG)やエラスムス・ムンドゥス質保証(EMQA)、さらには卒業生のフィードバックを活用することが、質保証を機能させる上で有用であるとしている。

第8章 共同教育プログラムの学位認証
共同教育プログラムが周知されていないことによりプログラムで取得した学位が就職や進学の際に認定されない、といった不利益を学生が被ることのないよう、プログラムを設計する段階で認証について考えておくよう提言されている。加えて、具体的に実施する段階において考慮すべき点が提示されている。

第9章 共同博士プログラム
学士・修士の共同教育プログラムとの差別化を図るために設けられ、どのような付加価値がつくか説明されている。

参考
ECA(欧州高等教アクレディテーション協会) http://www.ecahe.eu/w/index.php/Portal:Joint_degrees_from_A_to_Z
EP-Nuffic
https://www.nuffic.nl/en/expertise/jdaz

共同教育プログラムの質保証に関する欧州的アプローチ

標準
ホーム大学への支援共同教育プログラムの質保証

コメント(解説):共同教育プログラムの質保証を、欧州で統一した手法で行おうという提言書です。策定したBFUGとは、ボローニャプロセスの実行部隊であり、本提言は2015年5月に地域の教育担当大臣が集まる会合で採択されました。これによって、欧州の大学と共同教育プログラムを行う日本の大学に、直接プログラム評価の受審を求められるものはないでしょうが、欧州との連携を考える際は、必ず目を通した方がよい資料です。


正式名称
European Approach for Quality Assurance of Joint Programmes (PDF)

実施主体
BFUG (ボローニャ運営委員会)

実施年
2014年

概略
欧州地域で行われる共同教育プログラムに対し、

  • 国別に特別な要件を定めずに、共同教育プログラムに求める統一基準を作ることで、こうしたプログラムの開発障壁を取り除き;
  • プログラムの共同性を的確に反映する質保証アプローチを提供する

という2点を特徴にした策定された提言書。

提言書での「共同教育プログラム」の定義
一義的には、欧州高等教育圏(EHEA)内の複数国の高等教育機関が共同して提供している教育プログラムのことである。そのため、EHEA以外の国も参加するプログラムや、1つの国の中の複数機関が共同で実施しているものは対象とならない。
ただし、この提言書の内容は、日本などEHEA以外の国の高等教育機関が参加する共同教育プログラムにも参考となる部分は多い。また、授与される学位が、複数学位(ダブルディグリーなど)か共同学位(ジョイントディグリー)かは問われていない。

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QACHE:国境を越えた高等教育の質保証プロジェクト

標準
ホーム質保証機関の取組み手法

コメント(解説):欧州の大学がアラブやアジア地域などに大学教育を『輸出』する(CBHE: cross-border higher education)際の統一した質保証アプローチを模索し、その手法を世界中へ普及しようとするプロジェクトです。2015年11月に、プロジェクトの最終成果物として質保証機関向けのツールキットがまとめられ、報告書が発表されました。


正式名称
Quality Assurance of Cross-border Higher Education

実施主体
ENQA(欧州高等教育質保証協会)

実施年
2013-2016年

概略
QACHEは、欧州高等教育質保証協会(ENQA)を中心に、欧州、オーストラリアの質保証機関、およびアラブとアジア・太平洋地域の質保証機関ネットワークが参画するプロジェクト。欧州等の大学が行う国境を越えた高等教育(CBHE: cross-border higher education)に対して、統一した質保証アプローチを模索し、世界中に普及しようという目的を持つ。

<フェーズ①>
現在行われている様々な取組みの共有、分析を行った。教育提供者としての欧州と、受入側としてのその他地域という構図のもと、欧州、アラブ、アジア・太平洋の質保証機関および欧州の教育機関への調査を行った。

<フェーズ②>
質保証機関のCBHEへの取組みについて、欧州4ヶ国(フランスドイツスペイン英国)とオーストラリアのカントリーレポートを作成した。

<フェーズ③>
欧州(2014年9月29-30日於英国)、アラブ(2014年11月19-20日於バーレーン)、アジア(2015年1月23日於マカオ)でのフォーラム開催。欧州でのCBHE質保証の取組みを紹介した。

<フェーズ④>
プロジェクト最終報告会議を開催(2015年11月5-6日於フランス)。最終報告会議では、質保証機関向けのツールキット(A TOOLKIT FOR QUALITY ASSURANCE AGENCIES)および報告書がまとめられた。

<ツールキットのポイント>

  • 当プロジェクトでは、海外のブランチキャンパス、共同プロジェクトでの連携、課程認定(validation)、フランチャイズ提携(arrangement)、遠隔教育を含む、教育プログラムと高等教育の提供者の国際的なモビリティを対象とする。
  • あくまで勧告であり、既存の国家的、地域的、国際的な枠組みやガイドラインに対する、追加的かつ補助的なツールとして捉えられるべきであるとする。
  • “情報共有”、“質保証における協力”、“質保証機関のネットワーク”の3つから成り立っている。

なお、最終報告書の主な内容は当機構のホームページ(高等教育質保証の海外動向発信サイト:QA Up Dates)からご覧ください。

外国資格認証における資格枠組みの使用勧告

標準
ホーム各国への提言

コメント(解説):欧州諸国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどでは、資格枠組み(qualifications framework: QF)と呼ばれるものを開発しています。資格枠組みはレベル別(例えばオーストラリアはレベル1-10)になっており、その国で授与される資格はどこかのレベルに該当するようになっています。そして各レベルには、資格の取得に必要な学習成果が定められているので、QFのある国の資格であれば、それがどのような人に授与されるものなのかを知ることができます。この勧告は、外国の資格を進学などのために審査する際に、このQFを利用していきましょうと推奨するものです。


正式名称
Recommendation on the Use of Qualifications Frameworks in the Recognition of Foreign Qualifications

実施主体
UNESCO/欧州評議会

実施年
2013年

概略
2013年6月にリスボン認証条約委員会が採択した、リスボン認証条約の副次的文書。海外の資格や学位を認証※1する際、資格枠組み※2の使用を推進するため策定された。

同様の副次的文書としては、これまで「ジョイント・ディグリーの認証に関する勧告」(2016年改訂版採択)、「国境を越えた教育提供におけるグッド・プラクティス規約」(2007年改訂版採択)がある。

本勧告は、前文、用語の定義、勧告の範囲と留意事項、勧告事項で構成されており、さらに付加文書(Explanatory Memorandum)も存在する。 主要部分の日本語仮訳はこちら(pdf)。

付加文書では、過去の欧州高等教育大臣会合における各声明での資格枠組みに関する箇所の抜粋と、リスボン認証条約締約国で欧州高等教育圏外にある豪州、ニュージーランド、カナダの資格枠組みの簡単な紹介記述がある。


※1 外国資格の認証:ある国で得た学位等の資格が別の国において、有効であるか、あるいはどの資格と同等であるかを審査すること。
※2 資格枠組み:資格を学習の達成レベル(学習量、学習成果、能力など)により分類したもの。

共同学位の公正な認証に関する枠組み

標準
ホーム大学への支援共同学位の公正な認知

コメント(解説):国際的な共同教育プログラムによって授与されたジョイントディグリー(共同学位)を、進学や就職目的で、資格の同等性の面から審査する際に、審査担当者はその学位をどのように取り扱えばいいのでしょうか。起こりうるケースとその対応策を具体的に示した文書です。本文書の概要は、日本語で仮訳していますので、ぜひ活用ください。


正式名称
Framework for Fair Recognition of Joint Degrees

実施主体
ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)

実施年
2013年

概略
欧州高等教育アクレディテーション協会(ECA)とENIC-NARIC機関※の主導のもと、共同学位に対する公正な認証を促進することを目的として、認証を実践する際の具体的問題点とその対策を示したものが本枠組みである。JOQARプロジェクト内の“認証グループ(Recognition Group)”が策定の中心となった。 続きを読む

共同学位授与における優良事例ガイドライン

標準
ホーム大学への支援共同学位の公正な認知

コメント(解説):各大学が共同教育プログラムを実施する際に、考慮すべき点や注意すべき点が記載されています。欧州が念頭に置かれていますが、その他の地域においても、共同教育プログラムを通じてジョイントディグリーを授与する場合には、このガイドラインに基づいた実践が期待されています。本ガイドラインの日本語概要を提供しています。ぜひ、ご活用ください。


正式名称
Guidelines for Good Practice for Awarding Joint Degrees

実施主体
ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)

実施年
2012年

概略
欧州高等教育アクレディテーション協会(ECA)が主導する、共同教育プログラムの質保証と学位の認証プロジェクト(JOQAR※1)の一環として、共同教育プログラムを提供する大学間で構成するコンソーシアムのために作成したガイドライン。 JOQARプロジェクト内の“認証グループ(Recognition Group)”が策定の中心となった。

本ガイドラインは、コンソーシアムが授与した共同学位記が他の機関で円滑に認証されるように、学位授与の際の注意や推奨点が、5項目(以下の3.1.~3.5.)に分けて記載されている。

このガイドラインは、欧州各国のENIC-NARIC機関※2からの助言を得て作成された。本ガイドラインの内容は、共同教育プログラム修了生の卒業後の進学/就職先の拡大のため、各大学の参考となるものとなっている。

構成:
1. イントロダクション
2. 用語の定義
3. 優良事例のためのガイドライン
3.1. コンソーシアム
3.2. 共同教育プログラム
3.3. 共同学位記
3.4. ディプロマ・サプリメント
3.5. 学位に関するその他の説明資料
4. 共同教育プログラム用語解説
付録:ディプロマ・サプリメントの構成

本ガイドラインの日本語概要はこちら

著者: Axel Aerden & Hanna Reczulska
編集: Inger Bruun, Peder de Thurah Toft, Jenneke Lokhoff, Tatsiana Zahorskaya


※1 JOQAR: Joint programmes: Quality Assurance and Recognition of degrees awarded
※2 ENIC-NARIC(European Network of Information Centres – National Academic Recognition Information Centres):海外資格に関する情報提供及び評価事業等を行っている、欧州地域各国のナショナル情報センター