エラスムス・ムンドゥス質保証「卓越性ハンドブック」

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ホーム大学への支援外国大学との連携

コメント(解説):エラスムス・ムンドゥスは、欧州とそれ以外の地域の大学が共同で開発する学位プログラムです。この中で、優れたエラスムス・ムンドゥスプログラムの開発に不可欠な 4つの要素と、各要素における優良実践例を紹介したのがこのガイドです。海外の大学と連携した、国際通用性が高いプログラムを構築する際の参考として活用できます。


正式名称
Erasmus Mundus Quality Assurance, Handbook of Excellence

実施主体
欧州委員会

実施年
2010年

概略
優れたエラスムス・ムンドゥスコースの開発に不可欠な 4つの要素と、各要素における優良実践例を紹介したガイド。欧州委員会は、2008年から2010年にかけて実施した12のエラスムス・ムンドゥスコース への訪問調査に基づき、質の高いエラスムス・ムンドゥスコースに共通の要素を抽出し、4つの「卓越性の要素(Components of Excellence)」としてまとめた。各エラスムス・ムンドゥスコースが、自らの教育の質の改善にむけて自己評価を行う際のチェックリストとして活用するとともに、今後エラスムス・ムンドゥス計画への参加を希望する機関への手引きとなることを目的として開発された。

各要素は、「課題(challenges)」、「チェックリスト(checklist for actions)」及び「優良実践例(examples of good practices)」を記した複数の下位要素(観点)から構成。本手引きを参照するコースが、質の向上にむけて、実際にどのような取組みをすればよいの かについての具体的な参考となるよう作られている。

4つの「卓越性の要素」は以下のとおり。

1) 教育と学習の質 (Quality of Teaching and Learning: QATL)
(1) 卓越したカリキュラム設計
(2) コース目標と達成成果の伝達
(3) 学生能力の開発
(4) 学習スキルの向上
(5) 国際的な学習および協働
(6) 外国語運用能力の向上
(7) 教育及び学習環境の管理
(8) 研究活動と研究施設・設備
(9) 一貫した教育実践
(10) 起業家精神とビジネス・スキル
(11) 学生の学習に資するインターンシップ
(12) バランスのとれた学習量と成績評価
(13) 一貫性のある成績評価方法
(14) 正式なコース・レビュー

2) 学生サポート・ロジスティックス・財政 (Facilities, Logistics and Finance: FLAF)
(1) コースへの出願
(2) 欧州域外の学生の欧州への移動
(3) 欧州での生活・学習に関するオリエンテーション
(4) パートナー機関間の学生移動
(5) 施設、財政面での学生サポート
(6) 学生とのコミュニケーション及び学生相談
(7) 卒業生の貢献
(8) e-ラーニング学習

3) リーダーシップと機関の質 (Quality of Leadership and Institutions: QUIL)
(1) 最高の質を誇る教員チーム
(2) 確固とした「コースブランド」の創出
(3) コースへの機関レベルの関与
(4) 国際的な教育と研究
(5) コースの継続と教員のリーダーシップ
(6) 財政面の持続可能性
(7) 組織レベルの知識基盤向上と国際化

4) 実務における連携とコンソーシアムの統合 (Joined-Up Practice and Integration: JUPI)
(1) 学生選抜
(2) コンソーシアム内の情報システム
(3) 授業料に関する共通方針
(4) コンソーシアム内の業務分担
(5) コンソーシアム全体の質評価プロセス
(6) コンソーシアムの管理
(7) 修士号授与に関する共通方針

質の高い国境を越えた高等教育の共有:全世界の高等教育機関を代表した声明

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ホーム各国への提言

コメント(解説):国境を越えて提供される高等教育のあり方について、世界中の高等教育機関間の、また高等教育機関と政府組織との間の、活発な意見交換を促すために発表されました。各国政府や教育機関に向けられた「原則」と、大学などの各教育機関が自己分析に利用できる「チェックリスト」は日本語に訳してあります。ぜひ、ご活用ください。


正式名称
Sharing Quality Higher Education Across Borders: A Statement on Behalf of Higher Education Institutions Worldwide

策定主体
国際大学協会※(IAU)、カナダ大学協会(AUCC)、米国教育協議会(ACE)、米国高等教育アクレディテーション協議会(CHEA)

策定(実施)年
2004年

概略
本声明は、世界中の高等教育機関相互の、また高等教育機関と政府組織との間の、活発な意見交換を促すために発表された。こうした対話を通じ、関係機関が、質の高い高等教育作りへ向けて、商業活動よりも、課題への取組みや公共への還元を優先する姿勢することを狙いとしている。

声明の中では、8項目に及ぶ「国境を越えた高等教育の原則」(Principles for Cross-border Higher Education)が述べられている。この原則に基づくことで、国境を越えた教育活動は、高等教育全体へ長きにわたり多大な貢献ができると謳っている。また、政府機関・高等教育機関のそれぞれに向けた提言もされており、国境を越えた高等教育のための枠組みを世界共通で早急に構築するよう求めている。

「国境を越えた高等教育の原則」
日本語仮訳(抜粋)(PDF)
英語原文(PDF)

さらに2006年には、「質の高い国境を越えた高等教育の共有:優良事例チェックリスト」が、本声明を発展させた形で発表された。このチェックリストは、高等教育機関が国境を越えた教育プログラムの制定・評価をする際に用いることが想定されている。また、教育機関が政府をはじめ様々な機関と教育プログラムの質について対話をする際にも有用であるとされている。

「質の高い国境を越えた高等教育の共有:優良事例チェックリスト」
日本語仮訳(抜粋)(PDF)

英語原文(PDF)

※国際大学協会(IAU):ユネスコを母体とする、世界の大学の連合体。